実体験からもしもの時に慌てないよう事前準備↓をしておくことをおすすめします

このブログの目指すところをこちらにまとめてみました。

お久しぶり

 先日久しぶりにいとこが我が家へ遊びに来てくれました。いとこの両親は既に他界しており、普段交流のある身内の中で年配者は私の母親のみとなってしまいました。

 

 おかげさまで毎日のようにヘルパーさんが来てくれるので、母親は誰とも会話をすることないという日はありません。しかし共通の親戚や地元のことなど気軽に昔話ができる身内との会話はまた違ったもののようでした。残念ながら我が家には実の娘はほとんど来ないため、久々の血縁のあるお客人とあって、そしてケーキも華を添えてと楽しそうでした。


介護をしていても相続があったんだからいいじゃない

 会話の中で次のような一言が私にありました。

 

「介護をしていても相続があったんだからいいじゃない」

 

 この一言は相続と介護の話をした際によく言われます。いとこの両親はどちらも比較的「ピンピンコロリ」的な最後であったため、いとこ自身は介護の経験はありません。また、介護は全くノータッチにも関わらず相続を受けている実の姉も(私のほうが多かったため)同様なことを言います。

 

 いつもこの一言を聞くと疑問に思うんですね。在宅介護をされているご家族の方であれば分かると思いますが、介護は

  1. 自分の時間をかなり取られる
  2. お金がかなりかかる(食費・光熱費・消耗品費・介護サービス費・住居費・保険・税金等々)

 のです。相続がなく最初から自分の稼ぎで介護も家事も行っている方からすれば「相続あるだけいいじゃない」というのはご尤もな意見でありますが、おそらく近い数年後には自分もその状態になります。ゆえに今からこちらのブログでご紹介した在宅で稼げることをやっています。


時給換算してみよう

 一番考慮しなければならないことは、介護をしている自分の貴重な時間である人件費です。それを「もしヘルパーさんなどに待機時間も含めた介護時間を他人にお願いしたらいくら掛かるか」で時給換算してみましょう。

 

 たとえばヘルパーさんが帰った後の夜19頃から翌朝8時頃にかけてです。19時〜翌朝8時まで13時間。その間お腹がゆるくなって水便が出たらおむつの交換や汚れたものを洗濯したり、、嘔吐などをして調子が優れなかった場合は夜間用の携帯へ(看護師さんへ)連絡したりということがあります。夜間ですから少々時給は上がって@1,500〜2,000円くらいでしょうか。仮に安い方で計算してみると、
 

  • 1,500円*13時間=19,500円/日
  • 19,500円*365日=7,117,500円/年
  • 7,117,500円*3年=21,352,500円
  • 7,117,500円*5年=35,587,500円
  • 7,117,500円*10年=71,175,000円

 この計算方法がどうのこうのは別として、在宅介護をしている家族は何かあったらすぐに対処するために夜間待機状態であるだけでも多くの負担がかかっていると感じていただけたらと思い(人間数字で説明すると理解しやすいので)書いてみました。

 

 実際には家族の人件費は日中及び夜間共支払われるわけではありません。介護に全くノータッチで相続を受けている兄弟姉妹が金額的にみると一番得しているという残念ながらの結果となります。また、その介護&家事時間を「もし仕事に出かけられれば稼げたであろう収入」の機会損失にもなっています。


まとめ

 親が介護施設へ入所しても、在宅介護でもお金はかかります。自分としては在宅介護の方がお金はかからないかなぁと思って始めたのですが、よくよく自分の人件費を計算してみるとどうなんだろう?と思うこともありますね。

 

 そう思うと、できれば両親が元気なうちに終活の一つとして、両親&兄弟姉妹でしっかりと介護についての負担割合や方法を決めておけば「争族」にならないで、その後も兄弟姉妹仲良くできるのだろうと思います。もしこのブログを読んでいる方でご両親がピンピンしているのであれば、このことも事前に話し合っておくことをおすすめします。

 

 おしまいに、私は金額面だけで在宅介護を決めたわけではありません。自分がもし将来介護施設と自宅のどちらで余生を過ごしたいかといえば、気の落ち着けて、好きな時に買い物ができて、好きなものが食べられてが可能な自宅です。親もそう望んでいたのを知っていたので在宅介護をしています。

 

 親孝行は親が生きているうちにしか出来ません。私は現時点で親が他界しても

 

「親孝行をしておけばよかった」思うことはありません。


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