コップの水が溢れる瞬間の如く
私は長く腰痛に悩まされています。椎間板ヘルニア、ギックリ腰に至っては10回の経験があります。議員さんで「当選回数10回」なんて言ったらベテラン中のベテラン、それまでの実績とともに胸を張って言えるのかもしれませんが「ギックリ回数10回」とは目も当てられません。
さて、毎日の介護において本人をベッド⇔車いすへの移動、ベッド内での体の位置変更など赤ちゃんと違ってそれなりに重い体重のある本人を移動させるには力が入ります。腰をしっかり落として膝を曲げてと体勢を整えてから出来れば良いのですが、時と場合によってはそうも行かない場面もあります。
「腰」を使うのは介助しているときだけでなく仕事や家事の場面でもあるとはいえ、何度も経験したギックリ腰はコップの水が溜まって溢れるが如く、ふとした瞬間にいきなり「ギクッ」とやってきます。そしてその場にうずくまると、いくら10カウント数えようとも立ち上がれません。完全KOです。
パンツや靴下が履けません
ギックリ腰になったことが無い人には分からないことですが、なってしまうと困ることは移動です。それは(動けないので行動範囲の広い)外出ではなく自宅内の移動です。特にパンツや靴下がすぐに履けません。腰が痛くてかがめないのです。自分でも情けない姿であり、どうしようもありません。
しかしどうしても移動しなければならない場合はなんとか這って移動します。
- 遠い自宅のトイレへたどり着き
⇒また腰に体重がかからないように遠い布団へと戻る
- 遠い台所へたどり着き、すぐに食べれそうなものや飲み物を探しては
⇒また腰に体重がかからないように遠い布団への戻る
の試練があります。
改善策は整体院・整骨院
寝ていれば徐々に痛みが和らいでいくのはいくのですが時間がかかります。
よって、私は整体院または整骨院に行って出来るだけ早く治すようにしています。人によっては整形外科の病院へ行く方もいるようですが、ギックリ腰に関して私の場合、病院では湿布の処方だけで終わってしまった経緯があるのでそちらへ行くようになりました。
- 整体院・・・骨に限らず全身のバランスを整えること目的
- 整骨院・・・脱臼や骨折など骨に関する怪我の治療することを目的
ここで長年通っている整体院・整骨院について、私なりの意見をお伝えしたいと思います。数ある中でも自分の体のことでもあるし、どこに行ったら良いかの判断として参考にしていただければと思います。
- 清潔感はあるか
- 行ったことがある人の評判や紹介があるところに行く
- (実際に行ってみて)施術してくれる先生や室内の雰囲気が自分に合うか
- 施術してくれる先生の人数は?
- 施術方法について、電気治療・手技・針など自分に合っているか
- 健康保険は使えるか
初めて整体院・接骨院に行く場合不安要素がいっぱいであると思いますので、行ったことがある人からの話を聞き、紹介してもらって行くのが良いと思います。ただし、紹介した人が良いと言っても自分に合うかは別です。まずは行ってみて上記の項目をチェックしながら、良ければ続けて行ってみるのが良いでしょう。
私は以前健康保険の使えない、先生一人のところへ行っていました。しかし、次に行ったところと比較するとやはり、
- 施術出来る先生が数人いる
- 健康保険が使える
ところの方が良いと思います。なぜなら一人でやっているところは予約制のところが多く、自分がギックリ腰になった時すぐに施術してはくれないからです。なので、自分が痛くて「これはマズイ(状態)・・・」と思った時すぐに施術してくれるところを選んだほうが良いと思います。
「月」と「要」
腰という字は「月(にくづき)」と「要(かなめ)」と書くのはご存知の通り。頭・手・足が動かせても、ここがダメだと何も出来ません。漢字ってよく意味を表していますね。
人間が動くためには要である「腰」が大事。整体院・整骨院に通っているだけでなく、自分で毎日ストレッチをするようにしたり、重い荷物を持つようなときはコルセットなどをしてギックリ腰にならないよう、事前に予防をしておくことも忘れずに行いましょう。
最終的には「自分の体は自分でケアする」です!
介助する際はしっかり腰を落として、慌てずに行いましょう。