やはり後向きになってしまうのでしょうか?
私自身が介護を受ける側になったことがなく、またその年齢になったことがないのであくまで推測になりますが、介護を受ける側からは、
- 体が思うように動かない
- 目も見えにくい
- 耳も聞こえにくい
- やる気が起きない
- この先何年も生きるわけではない
など高齢になればなるほど体力・気力は衰えて後向きになっていくのだと思います。「自分でやれるのであれば人に迷惑かけずに自分でやるわよ!」と本人は本人でモドカシイのでしょう。やはり身内といえども迷惑かけたくない、特に下の世話となればやはり徐々にそうなってしまうのかもしれません。
傍らから
そんな後向きの本人を毎日介護をしている私は時折ちょっとした事で怒ってしまいます。それを訪問看護師さんやヘルパーさんに「よく怒られる」などと話すので、あとから「もう少し優しく接してあげてくださいね」と言われたりします。そう言われると「アハハハハァ・・・」と苦笑いしてモドカシイ思いをします。
毎日介護を経験している家族の方であれば分かっていただけると思いますが、それは当事者である親子でないと分からないこれまでの過去も含めた毎日の介護から出る怒りヽ(`Д´)ノプンプンなのです。仕事ならまだしも自分の時間の多くを費やしているわけで、残念ながら私は仙人のようにいつも穏やかではいられません。
モチベーションダウン↓になる時
そんな毎日を過ごしているとモチベーションダウン↓によくなります。実際は今日はよく怒ってしまった、今日は穏やかだったの繰り返しです。
具体的にどのような時になるかふと考えてみました。例えば、
- せっかく作った食事を少量に小皿に分けておいたのに食べてくれていない(好きなものはちゃんと食べる)
- 昨日のうちに言ってくれればよかったのに、出かける朝になってあれやれこれやれ指示をしてくる
- 下の世話をしていて布団に汚れが付いてしまった時(特に深夜)
などがそうなります。不思議と気が焦っているときになっているのかもしれませんね。そういう時にこそ「心穏やかに」というこの世の修行なのでしょうか。ちょっとスピリチュアルでした。
反面教師として思ったこと
私の両親は考え方が保守的で変化を嫌い、ダメ出しはするけど褒めはしない家庭でした。私はそうした考え方がイヤでよく親子喧嘩をしたことを覚えています。だからこそ今でもちょっとしたことで後向きになってしまう母親を怒ってしまうのかもしれません。
私自身は改善したい思いがあって、学生の頃は全然読まなかった本を社会人になって(主に自己啓発本を)たくさん読むようになりました。また、セミナーやDVDなども購入して前向き思考になるよう努めました。その甲斐あってか、今の自分は以前より早く決断し、行動していると思います。また、考え方・見方を一方向からではなく他方向からも考えてみると違いが出ることも気付きました。
それゆえ私は後向き思考の母を介護していて思うことは、
- 前向き思考になること
- できるだけ年齢を重ねても体が動くよう、ストレッチや運動をすること
- 高齢になってでもできる趣味ややりたいことを持つこと
が大事であり、毎日少しづつでもいいのでそれを意識し、行動するようにしています。おそらくこの意識を続けていけば、もし自分が介護を受ける側になってもそれほど後向き思考にはならないと思います。
皆さんはどのように考えますか?