本人の現状から見た理由
先日知人と話していた時、「介護話」が話題に出てきました。
知人の家庭は両親と一緒に住んでいましたが、先日父親ががんで亡くなりました。時間を見つけては葬儀後の手続きを行っている最中で大変そうです。
介護に関しては父・母とも自分の足でトイレに行け、食事も出来ていた(いる)ので、最後の父親を看取る間際以外はそれほど大変な状態ではなさそうでした。ただし、母親が軽度の認知症にかかっているので、時折会話が成立しない場合があるようです。もし母親が自分でトイレに行けなくなり、介護が大変になると・・・と不安を抱えていました。
私自身は幸い認知症の介護経験がないため、残念ながらその苦労は分かりません。以前ショートステイに母親を連れて行った際、広くて綺麗な施設を訪問しました。何人かの利用者さんが集まっていて、傍から介護職員さんと利用者さんの会話を聞いていると何度も同じことを言っては会話が成立していない場面に遭遇したり、ただ一人椅子に座って外をじっと眺めれいる方もいたりと施設の外観からでは分からない実情を垣間見ることがありました。
その体験から普通に会話ができる母親を「在宅介護」へと決心したのですが、やはり一生懸命自分の親の介護をしていて「お宅様はどちら様ですか?」「(食事が済んだばかりで)お昼はまだですか?」と言われたらどうしようもなく切なくて介護を続けていられないと思います。ましてや徘徊するようになったら、施設にお願いするしかないなぁと思う今日このごろであります。
収入から見た理由
収入的にも「在宅介護」が出来ている理由を考えます。以前のブログでもご紹介した通り、現在私は不動産賃貸業をしています。不動産賃貸業が出来るようになるまでは、
- 自分のマインドを前向き思考にする
- 行動力をつける
- 決断力をつける
- 不動産・建築に関することを勉強する(ex.宅建資格)
- 実際に不動産を購入する
- 不動産のリフォームをする
- 不動産屋さんに何件も訪問する
- ご縁のあった不動産屋さんで入居付けをしてもらう
- やっと入居者が決まって賃貸借契約をする
- 手数料等を差し引いてから賃料が入ってくる
までの道のりがありました。
最初に「不動産賃貸業をやってみよう!」と思い立ってから賃料が入るまでには(なかなか知識・決断・行動力が備わらなくて)5、6年かかりました。当然「在宅介護」を見据えてやり始めたのではありません。たまたま今それが支えになっているというだけでラッキーと言えばラッキーです。その他労働収入やアフィリエイト収入など小さな収入をかき集めるような計画で「在宅介護」を続けて行く予定でいます。
いつ本人の容態が変化するかも分かりません。よってお金だけでなく「時間」も必要となる「在宅介護」においては、時間の拘束されやすい労働収入のみの計画で行っていくのではなく、時間の融通がききやすいその他の収入も得てリスクヘッジをすることをおすすめします。
介護サービスからの理由
在宅介護において、介護サービスや医療を受けられていることが大きいです。具体的には、
- ケアマネージャー
- 訪問ヘルパー
- 訪問介護
- 往診医
- 介護福祉サービス会社
さんを始めとする介護・医療に携わる方々のおかげで「在宅介護」を続けられています。
特にケアマネージャーさんの存在は大きく、そしてなにより私の両親にはとても優秀な方に担当していただいたことが幸いでした。小さな悩みやどのように介護保険を利用していったら良いか、訪問看護・往診医の紹介等々さまざまなネットワークを駆使して母親に適切なサービスを組んで頂き感謝しています。
まとめ
まとめとしての結論を率直に言えば、下世話な話・・・お金があればなんとかなる!です。
「この世はお金よ!」なんて胸を張って大きな声では言えないけれど、ホントたいていのことはお金で解決します。
- 本人が残念ながら認知症や徘徊するようになって施設に行くのも
⇒お金があれば大丈夫
- 介護サービスを単位枠外になっても
⇒お金があれば大丈夫
- 本人にいつかはお迎えがきてもお墓・葬儀・法要などのことも
⇒お金があれば大丈夫
自分の身と時間を要しての労働収入1本だけは非常にリスクが高いと思います。なぜなら老若男女問わず、人間いつ事故、ケガ、病気などに見舞われるか分かりません。
明日生きている保証は誰にもありません。それゆえ家族の収入がすぐに途切れないよう、収入口をいくつか得るように今からすぐに計画⇒実行しましょう。
不動産賃貸業は修繕・保険・手数料・税金等々かなりの費用がかかるため、私もどのように収入を増やし、どのように費用を削っていくか、介護だけでなくお金のやりくりも奮闘中です。
何から始めれば・・・という方、
から勉強し始めるのもおすすめです。
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